初心者が株のデイトレードを始めるには?基礎の基礎から徹底解説
この記事のライター:宮島ムー
1日のうちに株を売買して利益を確定するデイトレード。まったくの初心者は1日1,000円プラスにすることを目指し、少しずつ目標を上げていくのが成功のカギです。デイトレードの始め方や銘柄選びのポイントを紹介します。
デイトレードの始めかた
全くの初心者がデイトレードを始めるまでの流れを見ていきましょう。
・口座開設
まずは証券会社に口座を開設するところからはじめます。デイトレードは1日に複数回の取引を行うため、売買手数料の安いネット証券がおすすめです。口座開設の申込はWebから簡単にできます。後日郵送でIDとパスワードが送られてくるので、入力してログインすればOKです。口座開設も口座維持費も無料なので、開設しておくだけでも構いません。
・資金を入金
証券会社の口座に資金を入金します。証券会社によっては銀行口座と連携できるサービスも。例えば楽天証券なら楽天銀行の口座と連携(マネーブリッジ)することで、楽天銀行の残高から自動的に入金される上に、普通預金金利が上乗せされる特典があります。
必要な資金は人によってまちまちですが、デイトレードをするためには50万円~100万円は欲しいところです。
・環境を整える
デイトレーダーの部屋というと何台ものモニターが並んでいる部屋を想像されるでしょう。極端な話、デイトレードはスマートフォン1台あればできます。しかしスマートフォンの画面では得られる情報が少ないので、最低限パソコン1台は必要です。まずはパソコンとスマートフォンを併用するだけでも良いでしょう。
重要なのはパソコンやスマートフォンをどのように使用するかということです。証券会社のマイページだけでは機能が限られてくるので、証券会社が提供している取引ツールやアプリも活用しましょう。あらかじめダウンロードして、使用方法を確認しておきます。
・取引開始
デイトレードで重要なのは損切りのタイミングと言われています。初心者は株価が下がってもなかなか売れず、結果的に大きな損失を抱えてしまうことも。逆に少し下がったぐらいですぐに損切りしてしまうのも考えものです。損切りのルールを決めて、それを遵守するようにします。
とは言うものの、誰でも最初から完璧にトレードできるわけではありません。まずは少額の株を購入し、しばらく値動きを見てみると良いでしょう。1分足チャート、5分足チャート、板情報など、各種情報を観察すると勉強になります。
東京株式市場の取引時間は平日の午前9時から11時半まで(前場)と、午後12時半から3時まで(後場)です。この中でも開始直後の9時~10時頃は値動きが大きく、1時間だけ活動するデイトレーダーも少なくありません。取引時間中モニターに張り付いているのは心身ともに大変です。自身のライフスタイルに合わせて、主に取引する時間を決めると良いでしょう。
・信用口座開設
ある程度取引に慣れたら、信用口座を開設します。信用口座を開設するには一定の資金や投資経験が必要です。信用口座を開設すると、空売りができるようになります。通常の現物取引では「安いときに買って、高いときに売る」が鉄則ですが、空売りなら「高いときに売って、安いときに買う」という逆方向でも利益が得られます。デイトレードには欠かせない戦略なので、徐々に身につけていくと良いでしょう。