全国のおすすめ城下町20選!レトロな街をぶらり旅。食べ歩き・お土産情報も
戦国~江戸時代、お城を中心に栄えた城下町。武家屋敷やお寺などが立ち並び、ノスタルジックな時間を過ごせます。さらにレトロでかわいい買い物スポットや食べ歩きスポットなど、楽しめる施設がたくさんの城下町を紹介します。
【青森】弘前城
弘前城
カトリック弘前教会
大正浪漫喫茶室のアップルパイ
江戸時代の姿を残す現存12天守の一つ「弘前城」。東北で唯一現存する天守を持つほか、城内には植物園が併設されており、春から秋までさまざまな植物で彩られます。桜の花びらが水面を埋め尽くす「花筏(はないかだ)」の見事な堀に囲まれた「弘前公園」は桜の名所で、春には多くの人が訪れます。
城下町には、昭和初期のレトロ建築も多く残ります。ステンドグラスも美しい「カトリック弘前教会」や、荘厳な外観はもちろん内部のディテールも目を引く「青森銀行記念館」、ルネサンス様式を取り入れた和洋折衷が独特の「旧弘前市立図書館」など、歩いているだけで、まるでタイムスリップしたかのようなモダンな建物がたくさん。
そして、青森といえばりんご。広大な庭園に和洋の伝統建築が並ぶ「藤田記念庭園」内の、赤いとんがり屋根が愛らしい洋館で営業する「大正浪漫喫茶室」では、弘前市内で人気のアップルパイを食べ比べできます。テイクアウトもOKなので、のんびり食べ歩きにも。
【岩手】一関(いちのせき)城
旧沼田家武家住宅
旧沼田家武家住宅
世嬉の一酒の民俗文化博物館
坂上田村麻呂を祖先にもつ、3万石の城下町として栄えた一関。城は現存しませんが、「釣山」には城跡が残っています。「釣山公園」には堀切や井戸の跡が残るほか、田村麻呂を祭神とする「田村神社」があり、白壁の蔵が残る城下町を見下ろせます。
丘を下りて歩くと、およそ300年の歴史を誇る「旧沼田家武家住宅」や一関藩主・田村家の迎賓館跡を利用した純和風庭園の「浦しま公園」などの見どころが蔵づくりの街並みに点在。特に、江戸時代後期に一関藩家老を務めた「沼田家」の住宅である「旧沼田家武家住宅」は、当時の武士の暮らしぶりが見られる貴重なスポットです。
お土産を選ぶなら、「世嬉の一(せきのいち)酒の民俗文化博物館」へ。大正7年に建築された白壁の蔵を利用した建物で昔ながらの酒づくりを学べるほか、レストランでは蔵ビールもいただけます。直売所では日本酒の試飲を楽しめるので、お気に入りの一本を探してみては。
【秋田】角館(かくのだて)城
武家屋敷
角館歴史村・青柳家
安藤醸造 本店
「みちのくの小京都」とも称される角館は、往時の町割をそのままに、10軒ほど残る武家屋敷と街並みが、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている城下町。遅い春には「武家屋敷通り」のシダレザクラ並木が一斉に花開き、見事な景色を織りなします。
半径2キロメートルほどのコンパクトなエリアに、歴史資料を展示する「角館歴史村・青柳家」をはじめ、「石黒家」「岩橋家」「松本家」といった武家屋敷が並び、それぞれの趣が味わえます。城下町の風情に似合う和スイーツも充実。特に、郷土館や武器蔵見学もできる「角館歴史村・青柳家」敷地内の「ハイカラ館」では山ぶどう果汁を使った「さなづらアイス」などが楽しめるので、歴史散策の休憩に立ち寄ってみては。
お土産を買うなら1853(嘉永6)年創業「安藤醸造
本店」へ。無添加・天然醸造にこだわった、昔ながらの味噌醤油、漬け物を楽しめます。買い物のほか、仙北市指定文化財・安藤家「煉瓦造蔵座敷」の見学も楽しめるので、城下町の風情を味わうのにぴったりです。