mensa(メンサ)とは?あまり知られていない実態と会員になるために必要なIQ
この記事のライター:黒川ヤスヒト
IQ(知能指数)の高い人々の団体として知られるmensa(メンサ)。入会には人口の上位2%以内となるIQが必要です。
自分のIQはどれくらいなのか、気になる人もいるでしょう。中には知能指数が高すぎて、まわりの人と話を合わせるのが大変と感じている方もいるかもしれません。mensa(メンサ)という団体は、知能指数の高い人々が集まる高IQ団体として知られていますが、具体的にはどのような団体なのでしょうか。ここでは、mensaの会員になる方法や活動の内容など、関心の高い部分について解説します。
mensaとは?
mensaとは、高い知能指数を持った人が入会できる団体です。入会するには、IQが全人口の上位2%となるスコアが必要となります。団体の目的は、メンバーに知的交流の場を提供することです。mensaの会員は世界100カ国以上に存在し、会員数は全世界で約13万4,000名、そのうち日本では約4,700名となっています。(2019年12月時点)
活動としてはメンバーの交流以外に、「インターナショナルジャーナル」という会報や、会員以外でも読むことができる「メンサ・リサーチ・ジャーナル」を発行しています。なお、どちらも英語表記の出版物です。
mensaの歴史
mensaの創設は1946年。イギリスのオックスフォードで、弁護士のローランド・ベリルと、科学者で弁護士でもあるランス・ウェア博士が設立しました。当初から、高いIQを持つことだけが入会条件となっていたようです。政治的には中立で、人種や宗教の違いなども関係なく、すべての会員が平等であることも団体の特徴となっています。
参照元:JAPAN MENSA|メンサとは
mensaは高IQ団体の中でも、もっとも歴史の古い団体とされています。高IQ団体にはmensaのほかにも、1978年に設立されたTriple Nine Societyや、1982年設立のMega Societyなどがあります。
IQとは
IQとは、知能検査の結果を数字で表したものです。数字が大きいほど知能が高いということになります。検査に使われているのは、wais-Ⅲ・wais-IV・wisc-III・wisc-IVといった名称のものです。
会員になるメリット
mensaの会員になるメリットのひとつとして、同じ知能レベルの会員同士で、幅広い交流ができるということが挙げられます。IQが全人口の上位2%という入会条件のもと、会員の年齢層は4歳~94歳と広く、職業も多岐にわたるため、さまざまな出会いが期待できるともいえます。
mensaは各地域にある支部のほかに、SIG(Special Interest Group)と呼ばれるテーマごとのグループが作られています。学問的なものだけでなく、ポーカーのようなゲームや、スキューバダイビングなどのスポーツ、さらにパン作りといった趣味など、楽しそうなテーマも多くなっています。
また、mensaの会員同士が結婚するというケースもあるようです。結婚相手を探す場合には、さまざまな一致点を相手に求めることがあるでしょう。例えば、性格は一致しているか、お金に対する価値観は近いか、などといった点です。知能指数にも同じことがいえるかもしれません。知能指数が近い相手を見つけられるのも、メリットのひとつといえそうです。