トルコリラの特徴と現状 これからどうなる?上昇する可能性は?
日本でもFX取引の対象として人気なのが、トルコリラです。トルコリラが人気なのは理由があります。今回は、トルコリラの特徴やFXで人気の理由、
そしてトルコリラ/円が下落した理由についても紹介しましょう。
まずは、トルコリラの特徴と人気の秘密を紹介していきたいと思います。
・トルコリラはトルコが発行している法定通貨
トルコリラは、トルコの中央銀行が発行している法定通貨です。法定通貨とは、国の法律で決められた
通貨のことをいい、額面の価値が国に保証されています。
トルコリラは経済政策・金融政策で変動するのはもちろん、周辺国との地政学的条件の影響を強く受ける
という特徴があります。
・先進国の金融政策などは変動しやすい
トルコは経済成長を続けていますが、その成長は外国資本に依存したものです。つまりトルコリラは、
将来性の期待できる通貨である反面、国際経済の影響を受けやすい通貨でもあります。
・価格変動が大きい
トルコリラは比較的価格変動が大きい通貨です。短時間で大きな値が動きを見せる可能性もあり、
短期的な利益を追求するにあたり取引の中でもトレーダーに人気があります。しかし、損失リスクも
同様に高まるため、FX・投資初心者には取り組みにくい通貨かもしれません。
・日本円と比較して金利が高い
トルコリラは日本円と比較すると金利が高いため、通貨を買うことにより金利収入が期待できます。
通貨の売買で発生してしまう金利差の調整額を「スワップポイント」といい、これは証券会社によって日ごとに変動します。
例:楽天証券 スワップポイント
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fx/charm/commission.html
トルコリラ/円を買い注文から入る(買いポジションを得る)と、1万トルコリラにつき1日あたり5円の
金利収入が得られます。(6月19日時点、楽天証券の場合)
ただしトルコリラの売りポジションを保持している場合は、逆に支払いが発生してしまいます。
・ドルやユーロと比較して少額取引ができる
トルコリラは、ドルやユーロといったメジャーな通貨と比較する中でも少額取引ができます。
なぜなら1トルコリラの額が、ドルやユーロよりも小さいためです。
例)買いポジションのレート(6月10日時点)
●1ドル107.64円
●1ユーロ122.08円
●1トルコリラ15.85円
このように取引単位が1桁違うので、状況によっては1万円以下の必要証拠金で取引を始めることができます。
必要証拠金とは、FXの取引の際に必要な最低限の資金のことです。
続いては2020年2月、5月の下落について、一般的に考えられる要因を紹介します。
・2020年2月の下落はシリア内戦が影響