肩甲骨のこりや痛みの原因は?簡単にできる肩甲骨はがしストレッチも紹介
デスクワークや育児(抱っこなど)、長時間のスマートフォンの使用や読書でもなりやすい肩甲骨周辺のこりや痛み。
毎日肩周辺が重く、痛みで悩んでいる方もいるのではないでしょうか。肩甲骨のこりや痛みは、日々の姿勢や運動不足も原因の1つです。
ここでは、肩甲骨の場所やこりの原因、ストレッチ方法と身体への影響を見ていきたいと思います。
肩周辺には3種類の骨が集まっていますが、肩甲骨はその中でも背中側にある三角形の形状の骨です。
背中を触った際、肩の近くに出っ張っているのが肩甲骨です。
ちなみに3種類の骨は、以下の関係性・特徴となっています。
●鎖骨:身体の正面、首周辺にある骨で肩甲骨と連動している。
●上腕骨:いわゆる腕の骨で、一般的に肩を指すときにイメージされやすい場所。
●肩甲骨:背中側にある骨で、多くの筋肉がついている。
それぞれの骨を覆うように、僧帽筋や三角筋と呼ばれる大きな筋肉がついています。
なぜ肩甲骨まわりは動きが悪くなるのでしょうか。身近な事象から説明していきます。
・長時間のデスクワーク
肩甲骨まわりの動きが悪くなる原因の1つは、長時間筋肉が緊張状態になることです。
緊張状態とは、例えば長時間椅子に座って、パソコンを使用したり資料作成したりして体勢を変えずに力を入れている状態です。
首や肩周辺は常に頭や腕を支えていて、疲労が溜まりやすい状態となっています。そこに、長時間同じ姿勢による血管や筋肉への
圧迫が加わると、肩甲骨のこりや痛みへと繋がります。
また、デスクワークだけでなく、猫背姿勢で座ったり赤ちゃんを抱っこしたりすると、こりや痛みに繋がるため注意しましょう。
・荷物を常に同じ肩にかけている
会社員だけでなく学生や主婦も、荷物を常に同じ肩にかけるという習慣があるのではないでしょうか。
一方の肩でいつも荷物を支えていると、片側のみに大きな負荷がかかって筋肉を硬くし、血流を悪化させてしまいます。荷物を軽くしたり、
ときどき反対の肩に荷物をかけたりして、肩への負担を軽減できるよう工夫してみるのも大切です。
・加齢による衰え
肩甲骨まわりの動きが悪くなる原因の1つが、加齢による衰えです。例えば加齢によって肩甲骨周辺の筋肉や腱などが衰え、
炎症を起こすことがあります。また、クッションの役割を果たす椎間板(背骨・頸椎に備わっている)がつぶれると、
首や肩甲骨まわりにこりや痛みを感じます。
肩甲骨まわりの筋肉や腱が硬くなると、以下のような症状が現れるかもしれません。
●首より上に肩を上げにくい
●肩を回しにくい
●慢性的に肩や首周辺が痛い
●血行不良
●末梢神経が傷つく
●場合によっては頭痛やめまいなど
日々の生活で気づきやすい症状としては、「肩の可動域が狭くなる」、「痛みが出てきた」といったケースでしょう。
育児をしている場合は抱っこをする際、痛みや肩周辺の硬さに気づくこともあります。
さらに人によっては、こりや痛みだけでなく、頭痛やめまい、吐き気といった症状が出ることもあるので、
正しい姿勢やストレッチを心掛けることが大切です。
あなたの肩甲骨は、今どの程度硬いのかチェックしてみましょう。
まず背中を壁につけて立ちます。そして壁に背中をつけた状態で、
腕を横に伸ばしながら肩の位置まで上げます。
肩の位置に対して水平に伸ばしている腕が、どこまで上げられるか確認しましょう。