楽天イーグルスが見せた野球のドラマと意外な活動。ファンのための関連サービスも
人には感動したいという心理があります。映画やマンガなどに感動し、そのことで心がポジティブになれたという経験は、
だれもが持っているのではないでしょうか。チームや選手を応援するスポーツ観戦も、感動したいときにおすすめの方法です。
2020年2月に楽天インサイトが行った「スポーツに関する調査」によると、20代女性が「今後観戦してみたいスポーツ」で1位となったのが野球でした。
(ちなみに30代女性ではサッカー、40代女性ではフィギュアスケートが1位でした。)
ここでは楽天イーグルスについて、その成り立ちや感動のドラマ、ファンとのつながりなどを見ていきたいと思います。


楽天イーグルスは、2004年に誕生したプロ野球チーム。パシフィック・リーグ(以下、パ・リーグ)に所属しています。
現在プロ野球には、セントラル・リーグとパ・リーグに、それぞれ6つの球団があります。楽天イーグルスは、そのなかでもっとも新しい球団です。
誕生の経緯を紹介しましょう。2004年にパ・リーグの大阪近鉄バファローズ(以下、近鉄)とオリックス・ブルーウェーブ(以下、オリックス)が
合併することになりました。これによりパ・リーグのチームが5つになり、新しいチームが必要になります。新規参入を受け入れることになり、
2つの企業が名乗りを上げましたが、最終的に楽天に決まったのです。
初期の楽天イーグルスには、近鉄とオリックスに在籍していた選手から分配ドラフトによって40選手が入団しました。
その後のドラフト会議で7選手を指名し、他球団からの補強もおこなっています。
チームの正式名称は「楽天ゴールデンイーグルス」。名称の由来は、イヌワシです。
イヌワシは、東北地方の世界遺産・白神山地に棲息している鳥。宮城県が楽天イーグルスのフランチャイズであることと関係しています。
本拠地となる専用球場は、楽天生命パーク宮城。「楽天生命パーク」や「楽天生命」などと呼ばれることもあります。
楽天イーグルスの球場は、命名権の売却をおこなっていて、そのときどきで名称が変わってきました。
最初は「フルキャストスタジアム宮城」、2008年からは「クリネックススタジアム宮城」、
2011年からは「日本製紙クリネックススタジアム宮城」、2014年には「楽天Koboスタジアム宮城」、2017年には「Koboパーク宮城」、
そして現在は「楽天生命パーク宮城」となっています。スポーツニュースなどで、いくつかの球場名を耳にしたことがあるでしょう。

楽天イーグルスが公式戦を行うのは、2005年のシーズンから。まず気になるのは、チームの初勝利はいつだったのかということでしょう。
このシーズンは3月26日に開幕し、初戦は千葉マリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズ(以下、ロッテ)と対戦しています。
実はこの試合で楽天イーグルスは、3対1で勝利。これが球団誕生からの、公式戦初勝利となったのです。
ちなみに試合は、先発投手が投げ切る完投勝利でした。
また、多くの人々の記憶に残っているのが2011年3月11日に発生した東日本大震災。当時の本拠地、
日本製紙クリネックススタジアム宮城も損壊し、修復が必要となりました。その間は、関西で試合を行っています。
修復後に行われた本拠地での初戦は、4月29日の対オリックス戦。この試合でも楽天イーグルスは勝利しています。
この日は、宮城県が「震災復興キックオフデー」とした日でもありました。
その後、楽天イーグルスにとって重要な年となったのが2013年です。まずは、9月26日の対西武戦。4対3で勝利し、
球団初のパ・リーグ優勝を決めました。クライマックスシリーズファイナルステージでは、ロッテと対戦。4勝1敗という成績で、
初めての日本シリーズ進出を決めています。日本シリーズでの対戦相手は巨人です。11月3日、3勝3敗で迎えた第7戦に3対0で勝利し、
本拠地で初の日本一を達成しました。11月24日、仙台市内でおこなわれた優勝パレードには、約21万4千人の観衆が集まっています。
これからも、さまざまなドラマを見せてくれることでしょう。