コロナショックのいま、つみたてNISA(積立NISA)をはじめるべき理由
「節約と貯金だけでは将来が心配」という多くの方の相談にこたえてきたファイナンシャルプランナーの横山光昭氏。
2016年に『はじめての人のための3000円投資生活』。2019年に『貯金感覚でできる3000円投資生活DELUXE』
(いずれもアスコム刊)を刊行し、これらの本の中で、貯金と並行して少額投資を行い、
時間をかけて資産を増やしていくことの大切さを紹介しています。 そんな横山氏が教えてくれる、
つみたてNISAをはじめるべき理由をご紹介します。

はじめまして。家計再生コンサルタントの横山光昭です。
私は今まで、ファイナンシャルプランナーとして幅広い職種、年代の方から
●節約しているのに、なかなかお金がたまらない
●家計簿をつけていても、なかなか赤字が減らない
●教育資金が足りない
●老後資金がつくれない
といった相談やお悩みを聞き、家計をしっかり管理、貯金ができる体質に生まれ変わるためのお手伝いをしてきました。
ところで今年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により収入が減った人、将来に不安を抱くようになった人は少なくありません。
残念ながら、大型の不況は定期的に起こります。
どんな不況がきても、勤めている会社に万が一のことが起こっても、乗りきれるだけの貯金があるという人はそうはいないでしょう。
また、2019年6月「老後資金は公的年金のほかに、一人あたり平均2,000万円が必要だ」とする、
金融庁の「市場ワーキング・グループ」の報告書が話題となりましたが「いざというときや将来に備えて資産を増やす」
といってもどこから手を付ければいいかわからない、という人もいらっしゃるのではないかと思います。
会社員の方なら、貯金のほかに財形貯蓄や確定拠出年金などですでに資産を作っているかもしれませんが
「それ以外の投資を試してみたい」という方やフリーランスの方におすすめしたいのが、つみたてNISAによる資産形成です。
ちなみにフリーランスの方の資産形成の手段としては、ほかに個人型確定拠出年金(iDeCo)があります。
iDeCoは、自分が拠出した掛金を自分で運用し資産を形成する年金制度で、節税メリットが大きいのが特徴ですが、
60歳になるまでお金を引き出せないという縛りがあり、老後の資金の準備には適しているものの「いざというとき」にお金を使うことができません。
ですから私としては、まずつみたてNISAによる資産形成をスタートさせ、さらに余裕がある場合のみiDeCoを利用することをおすすめします。
