ジンバブエドルとは?壮絶なインフレで廃止された通貨の歴史を分かりやすく解説!

日本ではデフレからの脱却が課題となっていますが、その一方でコントロール不可能な高いインフレ率に苦しんでいる国もあります。壮絶なインフレの例としてよく挙げられるのが「ジンバブエドル」。インフレが急激に進み、お金の価値が低くなることで、ついには「100兆ジンバブエドル紙幣」が発行される状況にまでなりました。経済を知るには、こうした極端なケースを学ぶことも必要でしょう。ここではジンバブエドルについて、通貨の歴史をくわしくみていきたいと思います。

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ジンバブエドルとは

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「このままではジンバブエドルのようになってしまう」「いやジンバブエのようにはならない」。お金や経済に関心のある方であれば、日本の物価上昇、つまりインフレに関してこのような議論を耳にしたことのある方もいらっしゃるかと思います。日本でつづいている異次元の金融緩和が、どのような結果をもたらすかを心配する議論です。


急激なインフレ、ハイパーインフレを象徴する言葉として「ジンバブエ」や「ジンバブエドル」が使われているのです。まずこの2つの言葉について、基本的な情報を整理しておきましょう。


・ジンバブエとは
ジンバブエの正式な名称は、ジンバブエ共和国。アフリカ大陸の南部に位置しています。隣接する国は、南アフリカ共和国・ザンビア・ボツワナ・モザンビーク。国土の面積は日本より少しだけ大きく、38.6万平方キロメートルです。2019年における人口は1,465万人で、ショナ族・ンデベレ族・白人といった民族で構成されています。経済の規模を示すGNI(国民総所得)は2019年で、204億米ドル(約2兆2,000億円)。おもな輸出品は、貴金属・タバコ・鉱石・ニッケル・鉄などとなっています。







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