60歳を過ぎてからの仕事は?60代の平均貯金額や必要資金から考える
この記事のライター:鈴村ひろみ
人生100年時代といわれる現代では、60代から始める第2の人生を豊かに過ごしたいと思う方も多いでしょう。
しかし、「60歳で定年退職するから老後資金が心配」「終活も少しずつ始めたいけど何をすればよいかわからない」といった老後に対する不安やお悩みがある方も少なくありません。
そこでここでは、60代の平均貯金額や老後に必要なお金をもとに、有意義な老後を過ごすための仕事や資産運用、終活について解説していきます。
総務省「家計調査年報(家計収支編)2020年」は、老後に必要な消費支出の平均額を公表しています。
そして、65歳以上の方がこれから25年生活するものと仮定して、老後に必要な資金の総額を試算してみましょう。
65歳以上の夫婦2人世帯」の消費支出を22万5,000円、「65歳以上の単身世帯」の消費支出を13万4,000円として計算します。
●夫婦2人世帯:22万5,000円×12ヶ月×25年間=6,750万円
●単身世帯:13万4,000円×12ヶ月×25年間=4,020万円
つまり、老後25年間を夫婦2人で過ごすなら6,750万円、単身で過ごすなら4,020万円が必要となります。
参照元:総務省|家計調査年報(家計収支編)2020年
厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、60歳以降の平均貯蓄額は以下のとおりです。 なお、あくまで平均額であり、60代以降の貯金額や収支のバランスは各世帯によって異なります。
60歳以降の貯金状況と必要生活費を比べると、年金受給を考慮に入れたとしても、余裕があるとはいえない状況であることがわかります。
老後生活を充実させるには、60歳以降の収入基盤をしっかり整えることが重要であるといえそうです。
参照元:厚生労働省|2019 年 国民生活基礎調査の概況
日本の健康寿命は延びつつあり、定年退職を迎えても、まだまだ働きたいと考える方は少なくありません。
60歳以降は、収入と生きがいのバランスを取った仕事を見つけることが重要です。
具体的には以下のような仕事があげられます。
●過去の職歴に関連する仕事
●趣味に直結する仕事
●自分の経験に基づく仕事
より詳しく解説していきます。
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