株主優待生活のためのシミュレーション。株主優待だけで生活することはできる?

この記事のライター:宮島ムー

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株を保有する楽しみのひとつ、株主優待。年に1~2回、企業が株主に自社製品や商品券をプレゼントしてくれます。 10万円未満の投資で得られる株主優待もあるので、予算が少ない個人投資家にもうれしい制度です。 ところで、株主優待だけで生活することはできるのでしょうか? 結論から言うと、かなり厳しいです。その理由を衣食住の面から考えてみました。


株主優待で「衣」をまかなうには?
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衣類そのものが株主優待で送られてくることはまずありません。 衣類を扱っているお店の金券をもらい、お店に買いに行くことになります。 たとえばハニーズホールディングス(2792)、マックハウス(7603)、ライトオン(7445)などは店舗やオンラインストアなどで使える優待券(商品券)が優待になっています。

靴下屋を展開するタビオ(2668)の優待は100株の保有で1,000円相当の優待券が貰えてお得です(保有3年以上は1,500円)。 ほかに、アルペン(3028)は100~499株の保有で2,000円相当の優待券が貰えます。 アルペンはスポーツ用品店ですが、衣類や靴も扱っているほか、フィットネスクラブ、スキー場およびゴルフ場などの運営もしており、これらの施設でも優待券の利用が可能です。

※記載内容は全て2022年3月31日時点のものです。



株主優待で「食」をまかなうには?
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食品そのものが優待になっている企業は、トマトケチャップでおなじみのカゴメ(2811)をはじめ、東洋水産(2875)、日清食品ホールディングス(2897)、日本ハム(2282)など。 そのほかにも多くの食品メーカーが自社製品を株主優待として提供しています。

積水ハウス(1928)やサカイ引越センター(9039)といった食品とは直接関係のない企業でも「お米5kg」を優待としており、ほかにも探せば食品が得られる企業はたくさんありそうです。

飲食店を展開する企業では、お店で使えるお食事券が優待となっていることが多い傾向にあります。 とにかくたくさんの種類があるので、自分の行動範囲に店舗のある企業から選ぶのがよいでしょう。 遠くにあるお店だと交通費がかかってしまいますし、有効期限内に行けなければ無駄になってしまいます。

また、お食事券には「平日のみ」「〇円以上の飲食で×枚まで使用可」など制限がかかっていることも。 現金を使わず、お食事券だけで食事をするためには、こうした条件もチェックしておく必要があります。

※記載内容は全て2022年3月31日時点のものです。



株主優待で「住」をまかなうには?
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さすがに家そのものは株主優待でまかないきれません。 住宅を購入するにしても、賃貸住宅に住むにしても、現金が必須です。 株主優待を売って現金化するか、後述する配当金を使うかして支払う必要があります。




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