新札(新紙幣)はいつから?選ばれた人物とお札がデザイン変更される理由を解説
この記事のライター:まきあん
2019年4月5日に新札(新紙幣)の発行が発表されてから3年が経ちました。 新札はいつから発行されるのでしょうか。この記事では、 紙幣がなぜ変更になるのか、新しい紙幣にデザインされているのはどんな人物なのかなど、新札(新紙幣)について詳しく解説していきます。
2019年4月5日、政府は2024年度の上半期をめどに、千円札、5千円札、1万円札の新札(新紙幣)を発行することを発表しました。
デザインを新たにし、お札の表面に描かれる人物も変更になります。
新札(新紙幣)の発表から発行まで5年も期間が空いているので「発行までになんで5年もかかるの?」と疑問に思った方も多いでしょう。
これについて、当時担当であった麻生太郎財務大臣は、紙幣の印刷を開始するまでに2年半がかかり、さらに民間企業が自動販売機やATMなどの機器への対応ができるよう準備するのに2年半かかるためだと説明しています。
しかし、前回新札(新紙幣)が発表されたのは2002年8月で、実際に発行されたのが2004年11月と、発表から発行までわずか2年ほどしかありませんでした。それに比べると、今回の発表はかなり前倒しになっているといえます。
今回の新札(新紙幣)発行の発表は、2019年4月1日に新元号が発表されて、わずか4日後のことでした。
新元号の発表と続けざまに新札(新紙幣)も発表することで、
祝賀ムードを盛り上げ、あわせて政権支持を高める政治的側面もあったのではないかといわれています。
ただ、麻生財務大臣は発表が続いたことについて「たまたま重なった」と話しているようなので真偽のほどはわかりません。
紙幣を発行する国立印刷局や、機器の準備にあたる企業としては、発表が早いに越したことはないため、早めの発表は適切ともいえるでしょう。
参照元:新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します : 財務省
今回の新札(新紙幣)は2024年の発行予定で、前回の変更は2004年、前々回の変更は1984年でした。
なぜ20年ごとに紙幣のデザイン変更を行っているのでしょうか?
財務省は、偽造防止対策の強化、つまり偽札作りを防ぐのが定期的にデザインを変える目的だと説明しています。
今回発行される新札(新紙幣)には、最新の技術を投入した偽造防止対策がとられるようです。
まず、新紙幣には角度を変えると、立体画像が回転しているように見える最先端のホログラム技術が利用されています。
さらに、光に透かすと模様が浮かび上がって見える「すかし」についても、今までよりも繊細で再現しにくい模様を導入するようです。
お札を区別するために記されている「記番号」も、現行の最大9桁から10桁に増えます。
新札(新紙幣)は2024年上半期の発行ですが、2021年には500円玉も偽造しにくいデザインに変更されまました。
これには「バイカラー・クラッド」と呼ばれる、異なる種類の金属を組み合わせる最新の偽造防止技術が用いられるとのことです。
日本では、キャッシュレス決済の手段が増えているといっても、世界から見るといまだ現金主義といわれています。
政府は、これからも現金を安全に使える決済方法として考えているようです。
今回発表された新デザインで、新たに3人の人物の肖像画が描かれます。
「新札が発表されて初めて名前を聞いた」という方もいるのではないでしょうか。
これらの人物がどのような功績をあげた人物なのか解説します。