トラベラーズチェックは廃止された?換金場所や方法、代替手段についても解説

この記事のライター:鈴村ひろみ

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海外旅行における防犯性の高い決済手段として用いられていたトラベラーズチェック。すでに日本では発行が廃止されていますが、多額の現地通貨を持ち歩かなくても済む手軽さや防犯性の高さから、かつては多くの人に利用される決済手段でした。ここでは、トラベラーズチェックの概要とメリット・利用する際の注意点、あわせてトラベラーズチェックに代わる決済手段についても解説します。


トラベラーズチェックとは



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トラベラーズチェックとは、海外旅行者が現地での支払いに利用したり、旅行先で現地通貨に換金したりすることができる小切手の一種で、旅行小切手とも呼ばれています。トラベラーズチェックは、銀行や郵便局、旅行会社などが発行していましたが、2014年3月末に日本での新規発行は終了しました。

しかし、新規発行が終了していても、今でも利用されている国があったり、以前入手したトラベラーズチェックの換金ができたりと、以前より限定的ではあるものの活用の方法はまだあります。主な発行元としては、アメリカン・エキスプレス、トーマス・クックなどが有名です。


トラベラーズチェックは現金よりも防犯性と安全性に優れている

トラベラーズチェックは現地で現金に換金でき、現地通貨に代わって決済に利用できるため、旅行先で多額の現金を持ち歩く必要がありません。海外では、日本よりも多くの盗難やスリによる被害が報告されている場所もあるので、現金を持ち歩く必要がないトラベラーズチェックは防犯面において安心できる決済手段といえるでしょう。

また、トラベラーズチェックの本人認証は署名にて行われます。そのため、他人に不正使用される心配が少なく、安全性が高いのが特徴です。


トラベラーズチェックの利用方法

日本での新規発行は終了していますが、トラベラーズチェックは、日本または現地の発行場所にて発行していました。基本的な利用の流れは以下のとおりです。

1. トラベラーズチェックの発行を受ける(銀行・郵便局・カード会社・旅行会社・両替商など)
2. 2つある署名欄のうちの1つに本人がサインをする(ホルダーズサイン)
3. 現地での決済や現地通貨への両替の際、もう1つの署名欄に窓口の人の前で本人がサインをする(カウンターサイン)
4. 筆跡が本人のものであることを窓口の人が確認する

クレジットカードや電子マネーの場合、本人確認は暗証番号などで行われるのが一般的です。そのため、暗証番号さえわかっていれば家族が代理で利用することもできます。一方で、トラベラーズチェックの場合は、筆跡にて本人確認を行うため、発行時にサインをした本人が、必ず決済時にもサインをする必要があります。



トラベラーズチェックのメリット



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トラベラーズチェックの大きなメリットは、現地通貨の用意が不要で、紛失時にも所定の手続きを踏めば再発行が可能な点でしょう。

通常現金であれば、どんな支払いに対応できるように余裕をもって持ち歩かなければなりませんし、紛失したり盗難にあったりしても再発行はもちろんできません。一方、トラベラーズチェックであれば、多額の現金を持ち歩く必要がないうえに、紛失した際はチェック番号をたどっていければ再発行が可能です。

紛失時に備えて、発行時に受け取るチェック番号は財布とは別場所にて慎重に保管しておくと安心でしょう。

なお、トラベラーズチェックには有効期限がありません。取得後、海外旅行で利用する場面がなかったとしても、次回以降の旅行で変わらず利用できる点も魅力でしょう。


トラベラーズチェックを利用する際の注意点


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