寸借詐欺とは|「ちょっと貸して」でそのままお金を返してもらえないケースも

この記事のライター:占い師 いけのり

bijin1

「寸借詐欺」という言葉をご存じでしょうか。ここでは、寸借詐欺について解説するとともに、筆者が聞いたことのある寸借詐欺のエピソードを紹介していきます。


寸借詐欺とは

寸借詐欺とは、すぐ返すなどと言い、人の善意につけこんで少量の金品を騙し取る詐欺行為のことで、代表的な詐欺の一種とされています。


彼氏だと思っていた男性から寸借詐欺に遭いました…

ここで、寸借詐欺に関するエピソードを紹介します。お話を詳しく伺ったところ、以下のようなものでした。

「寸借詐欺に遭いました。相手は彼氏だと思っていた男です。ショックです、悔しいです。何でお金貸しちゃったんだろう」

その男性のタクシー代や食事代、1,000円~3,000円程度をよく立て替えていた彼女。立て替えていた分は、その次に会った時に律義に返してくれていたそうで、すっかり相手を信用してしまったそうです。

その男性から、友人の結婚式が続きご祝儀代がどうしても工面できないため、10万円貸してくれないかと言われ、何の疑いもなく貸したところ、翌日から連絡しても返信が来なくなり、音信不通になってしまったとのことでした。

その男性はSNSなどもしておらず、共通の友人もいなかったため、他に連絡をとる手段がありませんでした。1度自宅に行ってみたものの、インターフォンを押しても反応がなかったそうです。警察に被害届けを出すような額でもないし、そもそも騙されたこと自体が恥ずかしいと思ったそうで、下を向いておられました。


学生時代の忘れられない実体験

実は筆者も高校生の時に、寸借詐欺のようなものに遭ったことがあります。あれは夏休みのある日の電車内でした。空いているのに、突然すぐ隣に1人の男性が座りかけてきたのです。こんなに空いているのに隣!?と思ってしまいました。

その男性は私の肩をつつき、1枚の紙を差し出してきたのです。紙には「僕は話すことができませんのでこれを読んでください。京都から旅をしているのですが財布を落としてしまいました。電車賃がなく困っています。1,000円ほど貸してもらえないでしょうか」と書いてありました。

突然のことで驚き、1,000円札を渡して隣の車両に移ったのですが、それから数分後にふと電車の外を見ると、先ほどの男性が仲間と思われる男性たちとホームに集まっていました。喫煙をしており、もしや電車賃のつもりで渡したさっきの1,000円で買ったのではと思うと微妙な気持ちになったのでした。

あれから20年程経過しましたが、たとえ少額であってもいまだに忘れられないほど悔しい寸借詐欺。10万円はとても悔しいと思います。寸借詐欺は少額のため、泣き寝入りしてしまうこともあるかもしれませんが、被害に遭ったと思ったときは、警察や周囲の人へ相談してみると良いかもしれません。




※デイリースタンプGETのボタンはデイリースタンプラリー用のボタンです。1日1回押すことができます。(記事は問いません。)