半導体とは?世界的な半導体不足の理由や今後の展望もわかりやすく解説!

この記事のライター:黒川ヤスヒト

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近年、世界的な半導体不足が深刻化しています。コロナ禍で自宅用パソコンの需要が増えたことも理由のひとつといわれています。技術革新や需要拡大が予測される半導体。日本のメーカーの参入状況や世界でのシェアを解説します。


半導体とは?

電気をよく通す金属などの物体は「導体」と呼ばれ、反対に電気をほとんど通さないゴムなどは「絶縁体」と呼ばれています。「半導体」は、この2つの中間の性質を持つ物質や材料のことです。シリコンなどがこれにあたります。また 半導体を材料として作られるトランジスタや集積回路を指して「半導体」と呼ぶこともあります。半導体には情報の記憶や数値計算の機能があり、電子機器を構成する重要な部品となるのです。

参照元:一般社団法人 日本半導体製造装置協会 半導体とは


半導体は暮らしの中でどのように使われている?

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実は 半導体は暮らしの身近なところで使われています。例えば、パソコンを動かすデバイスであるCPUは半導体からできています。スマホやデジタルカメラ、テレビといったものを作る際にも半導体が必要です。

さらには洗濯機や炊飯器、エアコンの中にもセンサーや制御装置として半導体が使われています。そのほか社会を支えるインフラにおいても重要な役割を果たしています。銀行のATMや電車の運行などにも、半導体が必要です。


半導体が世界的に不足しているのはなぜ?

2021年頃から注目されているのが、半導体の世界的な不足。新型コロナウイルス感染症が流行する中、在宅で仕事をするなど家で過ごす機会が多くなりました。このことで仕事用のパソコンや屋内で遊ぶためのゲーム機などの需要が増えました。どちらも半導体が多く使われる製品です。

半導体への需要が増える一方、その供給を増やすには困難がともないます。半導体に必要なシリコンウエハーの工場を増やすには、多額の投資と時間がかかります。不足の解消にはしばらく時間がかかるかもしれません。


日本の主要な半導体メーカーは?シェアはどのくらい?

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日本で半導体を作っている企業を確認しておきましょう。市場調査会社OMDIAによると、2021年の売上高ランキングは次のようなものでした。


2021年日本半導体企業売上高ランキングトップ10

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参照元:日本半導体企業ランキング: 首位はキオクシア、2位はソニー逆転のルネサス - セミコンポータル

また世界の国別シェアについては、アメリカの調査会社IC Insightsが、2021年の国・地域別売上高シェアを公表しています。シェアがもっとも高かったのはアメリカで54%。以下、韓国が22%、台湾が9%、ヨーロッパと日本が6%、中国が4%などとつづきます。

参照元:日本の半導体ICメーカーの世界シェアは2021年も6%のまま - セミコンポータル

日本は半導体自体のシェアは低いのですが、関連する素材や装置のシェアが高いのが特徴です。シリコンウエハーやフォトレジスト、洗浄装置などがこれにあたります。



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