世界遺産「﨑津集落」と絶景スポットを巡る天草観光モデルコース
九州西部に位置する天草諸島は、自然と歴史が融合した美しい風景が広がる魅力あふれるエリア。世界文化遺産「﨑津(さきつ)集落」をはじめ、天草キリシタン館やイルカウォッチング、天草パールガーデンや海中水族館シードーナツなど、多彩な絶景スポット巡りを楽しめます。歴史と自然が織りなすフォトジェニックな天草の魅力を堪能できる天草観光モデルコースをご紹介します!
DAY1
10:00 天草空港をスタート!天草諸島とはどんなところ?
天草諸島は九州西部に位置しており、熊本県と鹿児島県にまたがる諸島です。天草上島と天草下島を中心とする大小120島ほどの島々から構成されています。青い海に囲まれ、一年を通して新鮮な海の幸など旬の味を堪能できます。
九州本土と天草諸島は、天草五橋と呼ばれる5つの橋で結ばれています。JR熊本駅から天草上島までは車で約1時間半。2000年には天草空港も天草下島に開港。阿蘇くまもと空港から天草空港までは約20分、福岡空港から天草空港までは約35分で到着できます。
天草観光をする場合は、天草空港からスタートすると便利です。「天草ぐるっと周遊バス」(3,000円、要予約)や路線バス、タクシーでも天草の観光スポットを巡れますが、おすすめはレンタカー。レンタカーを利用すると時間を気にせず、ノスタルジーを感じる﨑津集落や絶景スポットなど、気に入った場所で心ゆくまでのんびりと過ごせます。まずは、天草空港まで無料送迎してくれるレンタカーショップで車を借り、旅をスタートさせましょう。
11:00 世界文化遺産「﨑津(さきつ)集落」ガイダンスセンター
最初に向かうのは、天草空港から車で約45分、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとして登録された、「﨑津集落」がおすすめです。「﨑津集落」は天草諸島の南西に位置し、キリスト教伝来期には布教の拠点となり、禁教時代に仏教、神道、キリスト教と共存しながらひそかに信仰が継承された集落として評価されています。
1996(平成8)には「キリシタンの里 﨑津」として日本の渚百選に選ばれ、2001(平成13)年には「河浦﨑津天主堂と海」が環境省の日本のかおり風景100選、2011(平成23)年には天草市﨑津と今福の文化的景観が「国選定重要文化的景観」にも選ばれたほど、魅力的な集落です。
集落入口の国道389号線沿いにある「道の駅 﨑津(さきつ)」には、天草市﨑津集落ガイダンスセンターが設置されており、﨑津集落を訪れる人がより深くこの集落のことを理解できるよう、地域の歴史や文化、集落を散策するときのマナーなどを教えてくれます。
お土産品の販売や、自転車の貸し出し(200円)などもおこなっています。
﨑津集落は人々が実際に生活しているエリアのため、観光用の駐車場はごくわずか。観光客が多く訪れる週末や夏休みなどは、「道の駅 﨑津」の駐車場に車を停めて自転車でスポット巡りをするのもおすすめです。