ヘアカラーで髪の毛が傷む原因と対策、ヘアケアの方法を現役美容師が解説!
ヘアカラーで髪の毛が傷む原因は、元の髪の毛に入っているメラニン色素を抜くためにアルカリを使用しているからです。
髪の毛へのダメージが気になるヘアカラーですが、流行の髪色にしたいという方も多いでしょう。今回はヘアカラーによるダメージリスクを軽減させるオーダーや、ダメージの少ないヘアカラー、ダメージヘアのヘアケア方法を、自由が丘の美容室【gimmick(ギミック)自由が丘】の美容師さんに伺いました。
ヘアカラーで髪の毛が傷む原因は、カラー剤を髪の毛の内部に浸透させるためにキューティクルを剥がすからです。キューティクルが剥がれると、髪の毛の内部にあった水分や栄養が外に漏れ出てしまう状態になります。これにより、髪の毛のツヤなどが失われて、髪の毛が傷みやすくなります。
しかし、ヘアカラーの薬剤も進化しているので、健康的な髪の毛でしたら一度のヘアカラーで深刻なダメージを受けることはほぼないので安心してください。
ただし、現在ダメージを受けていて、今よりも明るい色味にしたいという場合は注意が必要です。それでも髪色を明るくしたいという方は、ダメージのリスクを許容したうえでヘアカラーを受ける必要があります。
また、ヘアカラーにはノンアルカリカラーという、アルカリが入っていない色味だけを出す目的のカラー剤があります。このヘアカラー剤を使用することで、ダメージを負った髪の毛でも負荷をかけずに髪色を楽しむことができます。
ヘアカラーの仕組みと原因
ヘアカラーは、自分の髪の毛にあるメラニン色素を脱色してから、好みの色素を入れることでお好みの髪色になります。
例えば茶色の髪の毛にしたい場合は、髪の中のメラニン色素を少しだけ取り除き、そこに茶色の色素を加えることで発色させるのです。
また、金髪にしたい場合はメラニン色素を全て無くします。
これをブリーチ(脱色)といいます。
ヘアカラーは、アルカリと界面活性剤が含まれた1剤と、染料と過酸化水素が含まれた2剤を使って化学反応を起こします。
その反応によってキューティクルを開き、髪の毛の8割以上を構成するタンパク質やメラニン色素を追い出し、その代わりに染料を入れて髪の色を変えるのです。
その際できる、髪の空洞が『傷み(ダメージ)』といわれるものになります。
髪の毛を傷めたくない場合は、ヘアマニキュアかヘアカラーに使用する薬剤にアルカリが少ない、または入っていないものを使用することをオススメします。
1.ヘアマニキュア
髪の毛を今以上に傷めたくない時に使います。
ヘアマニキュアは、髪の毛の表面だけに着色するのでそれほど長持ちはしませんが、メラニンを抜かないのでダメージを与えません。
また、施術によってツヤやハリが出るというメリットもあります。
2.低アルカリカラー・ノンアルカリカラー
ヘアカラーで髪の毛にダメージを与える原因は、薬剤に含まれるアルカリです。
アルカリの少ないカラー剤や、全く入っていないカラー剤を使うことで、髪の毛を傷めずに色味だけをプラスすることができます。
しかしヘアカラーを長持ちをさせたかったり、明るさも加えたい場合は、アルカリの入ったカラー剤を使用しないと実現は難しいです。
色味の変化だけを楽しみたいという方はこれらのヘアカラーも試してみてはいかがでしょうか。
ダメージヘアになってしまったときのために、ヘアケアの方法や対策を知っておきましょう。
しかし、なぜ傷んでしまったかという原因を振り返ることも重要です。
ダメージの原因は人それぞれ。
まずは原因を理解して、それに合ったヘアケアをするようにしましょう。
まずは自分の髪の状態を知る